女性器と並んで男性器も崇拝されていたということですが、そちらも生み出すものとして考えられていたのでしょうか。

女性器とセットとして生命力を生み出す源とみられるとともに、やはり男性の力強さの象徴と考えられたのでしょう。講義では限られた写真等しかおみせしていませんが、生殖器崇拝は縄文に本当に顕著にみられるものの、それ以降の時代にも着実に受け継がれてゆきます。現代では価値観が変化し、変に卑俗なイメージができあがってしまっていますが、かつては神聖な意味さえ持っていたのです。