鹿と弓を持った人物が描かれている2枚の銅鐸絵画のうち、左側の絵の方には鹿に角がないようにみえます。何か意味があるのでしょうか。

角のない鹿についても、かつて論争がありました。1つの説は、これを角が生え替わって抜けた春の状態を指す、とするもの。もう一方の説は、角のない鹿とある鹿が同時に描かれる例があり、角のない鹿には子鹿が付いていることが多いところから、これを牝鹿であると推定しています。現在は、後者の方が定説的位置を占めています。