日本は奴国の朝貢の時代から、中国王朝と戦争をしたわけでもないのに従属の形を取っています。それはなぜでしょうか。

弥生時代を通じて、列島には様々なレベルでの渡来人が訪れています。とくに金属器の生産に関しては、朝鮮半島等々から原料や技術を輸入し、それをなしうる人物こそが支配的立場に就いていたものと考えられます。中国王朝の情報は、すでに多様な形で伝わっていたでしょうし、その文明・文化の高度さも知られていたはずです。東アジア諸国が中国王朝へ朝貢し優れた文物を入手するなか、倭国でも同様の動きが採られるは必然であったと思われます。