津波による被害、原発事故による立入禁止区域の設定によって、他の場所への避難を余儀なくされ、コミュニティ自体が解体してしまうという場合があります。今回の震災は、それ以前から東北に潜在していた問題を一気に表面化、かつ深刻化させたといわれていますが、過疎化や高齢化もそのひとつで、もともと祭礼での神輿の担い手、神楽の舞手が少なくなっており、地域によってはボランティアの募集を大々的に行っていたという現実もありました。よって、共同体自体が崩壊せずに残っている場合でも、うまく祭礼が復活できない、あるいみ地域の人々があえてその選択をしない、という場合もみられるようです。