弥生時代、鉄器は中国から輸入していたとのことですが、それほど頻繁に大陸と日本との交易が行われていたのでしょうか。また、日本は鉄器の輸入に対して、何を輸出していたのでしょうか。 / 当時の航海技術で海上交易を行うことは可能だったのですか。

ポリネシアでは丸木舟で太平洋を航行していますし、実際に海を渡って文物が往来していることは考古学的に確認されていますので、交易は行われていました。例えば朝鮮半島の南端部と日本列島の中国地方の間では、土器・漁撈具・農耕具などに至るまで物品のやりとりがみられます。中国の史書には、倭に存在するクニの王たちが、「生口」や繊維製品などを貢献したことがみえています。「生口」とはいうまでもなく奴隷ですが、これは戦争奴隷で、弥生時代に行われた戦争の産物であると推測されています。