安土桃山から江戸初期にかけてが、日本列島の歴史のなかで最も森林が少なく、白神山地も伐採されていたとのことに驚きました。白神のブナ林は、森林回復の時代に植林されたものなのですね。

こちらの説明が不充分だったかもしれませんが、ブナは植林されたわけではありません。江戸初期までは、ブナも自生していたものの、針葉樹林が支配的な植生だったのです。それが、木材として需要のあった針葉樹が伐採され、不要であったブナが残されたために、後者を主体とする植生へ遷移していったということです。