南北大陸などから現在の列島に渡り、残った人々が縄文期の担い手となったというが、例えば大陸棚などに残っているという人類の痕跡から、より詳しい移動のルートや、それらの人々の構成などは分かっているのでしょうか。

何せ海底ですので、詳しい網羅的な調査は行われていません。しかし、例えばマレー半島東岸からインドシナ半島に至る大陸棚は、かつて陸地であったことが確認されており、スンダランドという名称で呼ばれています。この地は、東南アジアから東アジアにかけて分布している共通の文化の起源であり、それを担った人々はここから移動してきたのではないか、とも推測されています。真偽のほどはまだ分かりませんが、今後、技術の発展によって多くのことが解明されてゆくと期待されます。