スペイン風邪ですが、最近ではドラマ『ダウントン・アビー』で出てきたのが印象的でした。

ぼくも毎週観ています。あの作品は、第一次世界大戦で問題化した兵士の心的外傷の問題、大量死の問題などをきちんと表現していたうえ、スペイン風邪の流行までしっかり押さえていたので、安心してみることができました。しかし、ダウントンは世界の縮図です。ところで最近非常に目を見張ったのは、三女のシビルが子癇発作で亡くなるシーンです。発作で火照っていた肌が、生命が抜け落ちるとともにスーッと白くなってゆく。もの凄くリアルで、死の瞬間の残酷さ、儚さ、圧倒的な哀しさが伝わってきました。良いドラマです。