弥生の渡来者は北方から来たということですが、縄文人との対立、戦争はなかったというのは疑問です。弥生人は縄文人とは言葉も通じなかったと思います。

言葉が通じないから戦争をする、ということにはなりません。現在の考古学的成果では、弥生期の波状的な渡来は、列島在来の人々を圧倒するような大規模な集団ではなかったとみられています。それぞれ小規模な集団が断続的に訪れたもので、稲作農耕による人口増加率の上昇を通じ、弥生時代を通じて列島に暮らす人々に大陸的特徴が現れてくるようになります。小規模渡来の場合は、戦争を起こすとそれによって得られる利益より絶滅の危険性の方が高く、また周囲の集団から孤立してしまうと通婚の問題で縮小再生産となり、集団自体が維持できなくなります。渡来してきた人々は、自分たちが生き残るために、在来の集団と平和的関係を取り結ぼうとした可能性が高いのです。