邪馬台国など弥生時代の国々は、指導者層が死ぬと政治機構が崩れるのは分かりましたが、私は文字の発明がされていなかったのが原因と感じました。

文字の問題は大きいのですが、それがないと王権や国家が維持されないかというと、必ずしもそうではありません。インカなど、文字を持たずに神話・歴史を伝承し、長期に続いた文明は存在します。古墳時代も、漢字を使用していたのは、支配層のなかでも極めて限られた人々に過ぎず、恐らくはほぼ渡来人のみです。現在に残る鉄剣銘、南宋に対する上表文なども、みな渡来人が作成したものなのです。よって、古墳時代ヤマト王権も、文字を駆使した王権であるとはいいがたいのです。