『周礼』において、夢を献上するとは、具体的にどのようなことを指すのだろうか。

恐らく、竹簡に夢の内容を筆録して保管しておき、これを奏上するものと思われます。東アジアにおける歴史叙述は、殷代の骨卜・亀卜において、王の一挙手一投足について占断し、その結果を記録することからスタートしました。そのいわゆる「甲骨卜辞」のなかには、占いの結果として、王の年譜ならぬ日譜が描けるような記述も存在します。すなわち、占いに関係する官司と、記録に関係する官司は関わりが深いということになります。