『古事記』では、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲはイザナギから生まれて来ますが、男が出産に携わっていると考えられないだろうか。

古事記』には、やや男性上位的視点がみうけられます。イザナミが亡くなったあと、黄泉国から帰ったイザナキが禊ぎを通じてアマテラス・ツクヨミ・スサノヲを生み出すのは、ケガレの強大な力がプラスの方向に転換される両義性を示すとともに、男性のみで生んだ神こそ「貴神」であるという認識が表れています。