文明開化当時、国の意図に沿わない歴史書が世に拡散されたときなど、それを書いた人が社会的制圧や国家の弾圧に遭ったということはなかったのでしょうか。

今日の授業でも扱った内容ですが、後々、社会的な批判を受けて敗北する、国家的弾圧を受ける、という事例が増えてゆきます。いわゆる思想統制の時代に入ってゆくわけですが、明治の初年は、まだ百花繚乱の多様性を保っていたといえそうです。幕府時代も、時期や内容によってはある程度の統制が加えられていましたので、その反動で種々のエネルギーが噴出した時期といえるかもしれません。