昔は蛇が神的存在と思われていたようだが、現在ではそうしたイメージは周知されておらず、不思議に思った。

授業でもお話ししましたが、『旧約聖書』創世記の蛇を含め、蛇に対する信仰は古くから世界的に存在します。現在まで続く日本の神社信仰でも、飛鳥の大神神社、出雲の出雲大社、諏訪の諏訪大社など、蛇神を祀る神社は少なくありません。中世には、伊勢神宮のアマテラスでさえ蛇体と考えられていたのです。日本では、最も基本的な「神的動物」のひとつです。