姓=カバネと屍=シカバネの間には、何か関係があるのでしょうか。

これは実は、分かっていないことが多いのです。カバネについては、カブネ(株根)もしくはカブナ(株名)が語源で、出自の根本を指すといわれています。ゆえに、それがひとりひとりの人間の根源とも捉えられるようになり、死体のことをシニ(死に)・カバネ、すなわちシカバネと呼ぶようになったと考えるのが一般的でしょうか。また、新羅では骨品制という身分制度が機能しており、その導入を通じて骨=カバネという語彙の混合が生じたという見解もあります。