八百比丘尼の話で出てきた人魚は、ディズニーや西洋の話に出て来るような人魚に近いイメージなのでしょうか? / 八百比丘尼の話ですが、自分自身に言い聞かせるような龍王の姿は、どこから考え出したのですか。

宮古島に伝わる人魚伝承に、ヨナタマ=海の精霊と呼ばれる珍しい魚が捕らえられ、焼かれて喰われようとしているのを、大津波が襲って村ごと破滅させてしまうというものがあります。日本にも、上半身は人間、下半身は魚という人魚形象が存在しますが、ここではもう少し怪物染みたものを考えています。まったく同じ話があるわけではないのですが、これまで研究してきた知識を使って、このような伝承がどこかに語られていてもまったくおかしくない、というふうに造型しています。