女性差別はどこの国にもあり、必ずしも仏教だけが差別を生んだとは思わないのですが、どうなのでしょうか。

それはもちろんそうです。しかし仏教に限らず、多くの創唱宗教は、出現当初は規制の宗教を批判するために、体制と一体化し弱者を差別するそのあり方を攻撃するものの、当の創唱宗教自体が巨大化し護教的色彩を強めてゆくと、一転して弱者を抑圧する側に回ってしまう。仏教もその点からは逃れられないことを、しっかり認識しておかなくてはいけないわけです。