天之日矛の話で、「卑しい女」「卑しい男」が出てきて、男は女から赤い玉を貰っていますが、この赤というのは、太陽を表す意味での赤なのでしょうか。また、「卑しい女」というのは、生み落とされたものの高貴性を妨げることにはならないのでしょうか。

恐らく、太陽の力の象徴とみてよいのでしょう。「卑しい女」「卑しい男」は、一般の男女という意味で構わないだろうと思います。しかし、この筋書は確かに複雑で、なぜアカルヒメの誕生にこの男女を介在させなければならないのかは、よく分かりません。恐らくはヒボコとの出会い/別れを導き出すための伏線なのでしょうが、優れた人材や宝物を玉石混淆のなかから見出すという、神話や伝説の形式に則っている可能性もあります。