マルクスは、社会主義の問題点をどう考えていたのでしょうか。

マルクスが生きた時代は、未だ社会主義国家は存在しません(正確には、その後も実現していません)。よって、マルクスにとって社会主義は理想の体制であって、問題点云々の埒外にある概念です。しかしその後の研究は、当然、「社会主義を実現しようとした体制がなぜ専制体制に移行してゆくのか」は、重要な問題として議論されてきました。「共同体」「集団性」を重視することが個人の抑圧に繋がってしまうことも、大きな課題として検討されています。