義満が北山第における接見儀礼でとった態度は「現実主義的」とのことだが、その具体的な意味がよく分からなかった。

つまり、名目や理念よりも現実的な利益を採る、という姿勢です。義満とすれば、明に対する完全な臣従は潔しとしない。しかし、交易による利益は捨てがたい。そこで、明の儀礼のあり方を主体的に改変して対応、その譲歩を引き出し、自らの利益も保ちえたのでしょう。