2009-06-26から1日間の記事一覧
例えば、有名な飛鳥の高松塚古墳では、棒で丹念に固めた墳丘の版築層から、筵の跡らしきものが発見されています。これは、土が崩落しないように筵を敷き、そのうえから土を固めていったもので、古墳中期頃より各地の治水堤防などでみられる「敷葉工法」と同…
恐らく、国家において試験を課すというより、各地域で優良な実践者を推薦する方式だったのでしょう。卜部については分からないことも多いのですが、平安期の記録には「亀卜得業生」という言葉も出て来ますので、国家的に亀卜技術者を育成するシステムも作ら…
どこかで聞き間違いがあったものと思います。弥生時代の鹿を用いた卜骨は列島各地から発掘されていますが、古墳時代以降に出現する亀甲を用いた卜甲は、対馬・壱岐など玄界灘周辺と、南関東の海岸付近からしか見つかっていないということです。それらの地域…
やはり、『古事記』『風土記』『日本書紀』にはそうした史料が多いですね。それはこれらが、宮廷や各氏族、各村落共同体などに伝わった伝承を主要なソースのひとつにしているからです。それらでは、神話や伝承が歴史とイコールにみなされていましたが、伝承…
「月読」は農事暦に関連しますが、月の色などを何らかの予兆とみる卜占的な風習は世界各地にあったようです。壱岐氏が月を信仰するのは、やはり海上交通のよるべとしてでしょうが、現地にはやはり航海の安全を祈る卜占が発達していました。遣唐使の渡海の際…
よくは知りませんが、当然地名から付けられているはずです。有栖川宮は旧高松宮で、御所の東北に邸宅が位置していたはずですから、場所的には東西に隔たっていますが、改称時に何か特別の思いがあったのかも分かりません。少し調べてみます。