中国の「黄巾」「赤眉」の乱も五行と関連しているのですか。

もちろんそうです。黄巾の乱については「蒼天已に死す、黄天まさに立つべし」というスローガンが有名ですが、一般には、火徳(前漢末の劉向により提唱)の後漢王朝に代わり土徳の太平道が天命を受けるという発想と考えられています。しかし、蒼天を後漢のこととすると通常の五行配当では木属となるため、どこかに混乱があるか、あるいは太平道のなかで独自の解釈が成り立っていたのかも分かりません。
赤眉の乱は、帝国を簒奪した新に対し建前的に漢の復興を謳っていたため、火徳の赤をテーマ・カラーにしたものでしょう。