埴輪と古代中国の兵馬俑の間には、何か関係があるのでしょうか。

秦の始皇帝兵馬俑から日本の人物埴輪までは、400年ほどの開きがありますが、漢代にも簡略化された兵馬俑は製作されていますので、まったく影響がなかったとはいいきれません。しかしそれは、中国の墓所に明器として人間を象ったものが置かれた、その程度の情報に過ぎないでしょう。日本の古墳における中国の影響として最も大きいのは、やはり副葬品の銅鏡と、(半島を経由して入ってきたと考えられる)後期古墳における壁画です。これについては、また後ほどお話しすることにしましょう。