思想史と心性史の関係に関心があります。おすすめの本はありますか?

心性史はフランス・アナール学派の活動によって一般化しましたので、やはり分かりやすいものでいうと、アナールの翻訳書、あるいは概説書の類、すなわち西洋史のものになるでしょうね。二宮宏之氏や福井憲彦氏の入門書や、「心性の歴史家」の異名を取るフィリップ・アリエスの『死と歴史』『死を前にした人間』などは、心性史の白眉だと思います。難しいですが、北條勝貴他編『環境と心性の文化史』上下もよろしく(こちらは日本史対象です)。