土偶の一部が破損しているのは、怪我などの回復を図る儀式的なものだと高校で習いました。なぜそうした考え方になるのでしょう。また、これは有力な学説なのですか?

上記のようなものの見方では、土偶が一部を損壊されている場合しか説明ができませんので、否定はできませんが、非常に有効範囲の狭い学説となります。発想の根本は、自分の病気の箇所をヒトガタなり墨書土器なりに移して取り除くという修祓でしょうが、これではなぜ土偶の多くが女性なのかという点も説明できません。