前期は遺体が恐れられていたとのことですが、古墳時代にアニミズムはあったのでしょうか? 弥生時代にはなかったと思うので。

アニミズムとは万物霊魂論、すなわち森羅万象に人間と同じ精霊が宿っているとの信仰の形態です。宗教学や民族学では最も原始的な宗教の形態とされますが、創唱宗教のなかにもその要素を持つものはあり、現代社会にもそこかしこに残存しています。弥生時代に、鹿や鳥を崇めたのもアニミズムです。古墳時代アニミズムは、導水祭祀や湧水点祭祀などを始め、新たな自然祭祀の形式として、歴史時代の神社へと繋がってゆきます。