古墳と墳丘墓の境目は何ですか?

埋葬施設を、土砂・石材・木材などによって丘陵を築き、表現しているのが墳丘墓です。その意味では、古墳も墳丘墓の一種といえます。しかし、また別の区分の仕方では、弥生時代以前の墳丘墓をそのままに呼び、当時の知識・技術、政治性・社会性・経済性・宗教性を総動員して造られた古墳時代の墳丘墓、主に前方後円墳以降のそれを「古墳」と呼び習わしています。墳丘墓は死者が甕棺などに納められ直接埋葬されていますが、古墳は石棺を納めた石室を内部空間として持つこと、冥界観を発展させている点などが特徴といえます。