中国では魚も再生の象徴であると聞いたことがあるのですが、それはなぜでしょうか?

中国古代の仰韶文化などに、埋葬時の容器の内側に魚紋を描く事例があり、魚を再生の象徴とみていたと思われます。戦国末〜漢代の『山海経』には、死んでからすぐに復活した帝顓頊の乗り物の龍を、半魚の神「魚婦」としており、やはり魚を再生の象徴と捉えていたらしいことが窺えます。恐らくは、水中で群れをなす数の多さに再生性を認めたのでしょう。縄文時代の猪信仰も、やはりその多産ゆえに再生の象徴と認識されたものと考えられています。