復興されたイオマンテでは、解体される熊は予め死んだものを用意するとの事でしたが、これはどのように確保されるのですか。

すべてがそのように実施されているのかどうかは分かりませんが、現在のイオマンテでは、広場で遊ばせ殺される瞬間までを仔熊を対象に進め、殺害=肉体と霊魂の分離の段階で、予め殺しておいた成獣の雄熊に取り替えるということが行われています。これは、仔熊を殺してしまうのは可哀想だという、現代的通念によるものでしょう。ただし、その成獣の雄熊がどのようにして殺されたのか、狩猟に際してか、それとも飼育されていたものかどうかは、分かりません。