清朝考証学という言葉は初めて聞きました。これが現在の国文学に繋がっているということですか?

中国は紀元前から文字を操っている国なので、厖大な書物をどのように読解するか、という注釈・考証の学問が著しく発展しました。清朝考証学はそのひとつの到達点で、多くの古典テクストを対照するなかから正当な解釈を導き出そうとします。江戸期の厖大かつ緻密な古典注釈はその成果であり、その学問のあり方、方法、具体的見解は、そのまま国文学や歴史学で先行研究として用いられています。